专利摘要:
フォトレジスト組成物及びそれを用いたフォトリソグラフィのための方法を提供すること。 方法及びレジスト組成物である。レジスト組成物は、ラクトン部分を有する反復単位を有するポリマーと、塩基を生成することが可能な熱塩基発生剤と、光感応性酸発生剤とを含む。ポリマーは、第1の溶媒に実質的に可溶性であり、かつポリマーを加熱した後は実質的に不溶性となる性質を有する。方法は、ポリマーと、塩基を放出すること可能な熱塩基発生剤と、光感応性酸発生剤と、溶媒とを含むフォトレジストの膜を形成することを含む。膜は、パターン状に像形成される。像形成は、膜を放射線に露光し、その結果として酸触媒を生成することを含む。膜を水性塩基中で現像し、その結果として塩基可溶性領域が除去され、パターン層が形成される。パターン層をある温度より高い温度でベーキングし、その結果として、熱塩基発生剤がパターン層内に塩基を放出し、かつパターン層が溶媒に不溶性となる。
公开号:JP2011508246A
申请号:JP2010537397
申请日:2008-12-05
公开日:2011-03-10
发明作者:チェン、クァンジュン;バラナシ、プシュカラ;ファン、ウソン;リー、ワイキン;リュー、セン
申请人:インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーションInternational Business Maschines Corporation;
IPC主号:G03F7-004
专利说明:

[0001] 本発明は、フォトレジスト組成物及びそれを用いたフォトリソグラフィのための方法に関する。]
背景技術

[0002] 光フォトリソグラフィは、半導体産業の主要な技術である。多くの解像度向上技術(RET)方法も、超低k1像をプリントするための光フォトリソグラフィの拡大に寄与してきた。k1の値は、光投影リソグラフィ解像度の式W=k1λ/NAを用いて得られ、式中、Wはプリント可能な最小の構造部の大きさであり、λは露光波長(例えば、193nm、157nm)であり、NAはリソグラフィ系の開口数であり、k1は系のリソグラフィ定数である。集積回路チップの製造においてk1を小さくする方法として、二重露光(DE)が出現した。二重二極照明リソグラフィ(DDL:double dipole lithography)及び二重露光二重エッチング(DE2)を含む、いくつかの二重露光スキームが開発されている。しかしながら、DDLは、回折限界内の像しかプリントできず、一方、DE2は、複雑かつ不経済なプロセスである。したがって、上記の欠点および制限を克服する必要がある。]
発明が解決しようとする課題

[0003] 本発明の目的は、フォトレジスト組成物及びそれを用いたフォトリソグラフィのための方法を提供することである。]
課題を解決するための手段

[0004] 本発明は、
ラクトン部分を含む第1の反復単位を含むポリマーであって、第1の溶媒に実質的に可溶性であり、かつ前記ポリマーを約140℃又はそれより高い第1の温度に加熱した後は第1の溶媒に実質的に不溶性となる性質を有するポリマーと、
第2の温度より高い温度に加熱すると塩基を放出することが可能な熱塩基発生剤と、
放射線に露光されると酸を放出することが可能な光感応性酸発生剤と
を含む、レジスト組成物に関する。]
[0005] 本発明は、
基板上に第1のフォトレジストの第1の膜を形成するステップであって、第1のフォトレジストが、第1のポリマーと、第1の温度より高い温度で塩基を放出することが可能な熱塩基発生剤と、放射線に露光されると酸を発生することが可能な第1の光感応性酸発生剤と、第1の溶媒とを含み、第1のフォトレジストが、該溶媒に実質的に可溶性であり、かつ第1のフォトレジストを第2の温度より高い温度に加熱した後は該溶媒に実質的に不溶性となる性質を有する、ステップと、
第1のマスクを通して第1の膜をパターン状に像形成するステップあって、像形成が、第1の膜の少なくとも1つの領域を放射線に露光し、その結果として第1の膜の少なくとも1つの露光領域において第1の酸触媒を生成させることを含む、ステップと、
像形成後に水性塩基中で第1の膜を現像するステップであって、その結果として第1の膜の塩基可溶性の露光領域が除去され、第1の膜の第1のパターン層が形成される、ステップと、
第1のパターン層を第1の温度より高くかつ第2の温度よりも高い温度でベーキングするステップであって、ベーキングの結果として第1の熱塩基発生剤が第1のパターン層内に塩基を放出し、かつ、ベーキングの結果として第1のパターン層が第1の溶媒に実質的に不溶性となる、ステップと
を含む方法に関する。]
[0006] 本発明の特徴は、添付の特許請求の範囲にて述べられている。しかしながら、本発明自体は、以下の例示的な実施形態の詳細な説明を添付の図面と関連させて読み、参照することにより最も理解されるものである。]
図面の簡単な説明

[0007] 本発明の実施形態による、パターン層を形成する方法を図示したフローチャートである。
本発明の実施形態による、基板(基板)上に配置された膜の図である。
本発明の実施形態による、図2の膜をパターン状に像形成することを示す図である。
本発明の実施形態による、図3の塩基可溶性の露光部分を除去後の図3の膜を示す図である。
本発明の実施形態による、第2のフォトレジストの第2の膜が第1のパターン層上に形成された後の、図4の第1のパターン層を示す図である。
本発明の実施形態による、放射線又は高エネルギー粒子に同時に曝露された、図5の層を示す図である。
本発明の実施形態による、現像後の図6の膜を示す図である。] 図2 図3 図4 図5 図6
[0008] 本発明の特定の実施形態を詳細に示し、記載するが、添付した特許請求の範囲から逸脱しない範囲において種々の変更および改良を行うことができることを理解されたい。本発明の範囲は、構成成分の数、その材料、その形状、その相対配置などにより限定されることは決してなく、単に実施形態の例として開示されるものである。本発明の特徴及び利点は添付の図面において詳細に図示されており、図面全てにわたって、同様の参照番号は同様の要素を指す。図面は本発明を説明することを意図するが、必ずしも縮尺通りに描かれているわけではない。]
[0009] 図1は、本発明の実施形態において、パターン層を、例えばフォトリソグラフィで形成する方法を示すフローチャートである。ステップ110において、第1のフォトレジストの第1の膜が基板上で形成される。フォトレジストは、第1のポリマー、第1の温度より高い温度で塩基を放出することが可能な熱塩基発生剤、及び第1の光感応性酸発生剤を含むことができる。第1のポリマーは、ある溶媒に実質的に可溶性であり、かつ、ポリマーを例えば約140℃又はそれより高い温度、例えば約140℃乃至約260℃に加熱した後はその溶媒に実質的に不溶性となる性質を有することができる。フォトレジスト組成物は、ある溶媒に実質的に可溶性であり、ポリマーを例えば約140℃又はそれより高い温度、例えば約140℃乃至約260℃に加熱した後はその溶媒に実質的に不溶性となる性質を有することができる。] 図1
[0010] フォトレジストのポリマーは、1つ又は複数の構造の反復単位を含むことができ、例えば、ポリマーは、コポリマー、ターポリマー、テトラポリマーなどを含むことができる。]
[0011] ポリマーは、少なくとも1つの酸不安定部分を含む反復単位と組み合わされた、ラクトン部分を含む反復単位を有することができ、そのような立体構造により、フォトレジストに対して良好なリソグラフィ性能を与えることができる。ラクトン部分は、水性現像剤中における溶解性を向上させることができる。ラクトン部分を含む反復単位の例としては、5−メタクリロイルオキシ−2,6−ノルボルナンカルボ−γ−ラクトン、3−メタクリロイルオキシメチル−2,6−ノルボルナンカルボラクトン、3−アクリロイルオキシメチル−2,6−ノルボルナンカルボラクトン、α−アクリロイルオキシ−γ−ブチロラクトン、α−メタクリロイルオキシ−γ−ブチロラクトン、β−アクリロイルオキシ−γ−ブチロラクトン及びβ−メタクリロイルオキシ−γ−ブチロラクトンが挙げられる。第三級エステル部分の例としては、光酸発生剤により発生する酸によって脱保護することができるものが挙げられる。第三級エステル部分の例としては、メチルアダマンタン、エチルアダマンタン、メチルシクロペンタン、エチルシクロペンタン、メチルシクロヘキサン(methylcyohexane)、エチルシクロヘキサン(ethylcycohexane)、メチルシクロヘプタン、エチルシクロヘプタン、メチルシクロオクタン、エチルシクロオクタン、及びt−ブチルのような構造基のエステル誘導体が挙げられる。]
[0012] 例えば、ポリマーは、




のようなラクトン部分を有する第1の反復単位を含むことができ、ポリマーは更に




のような第三級エステル部分を少なくとも1つ有する第2の反復単位を含むことができる。]
[0013] 例えば、ポリマーは、




と表すことができる。]
[0014] ポリマーは更に第3の反復単位を含むことができ、第3の反復単位は、キャスト溶媒中でのフォトレジストの溶解性が、例えば高温でのベーキングの間に、実質的に可溶性から実質的に不溶性に変化することを助長することができる。]
[0015] 実質的に不溶性という用語は、本明細書で用いられる場合、光感応性酸発生剤に由来する酸を含まないフォトレジスト層の領域からの塩基水溶液又はフォトレジスト溶媒中への溶解による材料(例えば、ポリマー、フォトレジストなど)の損失によって、そのフォトレジストから形成された像の品質に影響を受けないような、小さい溶解度を有することを含むことを意図する。実質的に可溶性という用語は、本明細書で用いられる場合、光感応性酸発生剤に由来する酸を含む領域における全て又はほとんど全て(即ち、いかなる残留材料も、その後の処理ステップを妨げないような少量しか存在しない)の材料(例えば、ポリマー、フォトレジストなど)が塩基水溶液又はフォトレジスト溶媒中に溶解するのに十分なほど高い、塩基水溶液又は溶媒に対する溶解度を有することを含むことを意図する。フォトレジストの配合及び半導体処理との関連において、実質的に不溶性という用語は、フォトレジスト溶媒に完全に又はほぼ完全に不溶性のポリマーを含むことを意図する。フォトレジストの配合及び半導体処理との関連において、実質的に可溶性という用語は、フォトレジスト溶媒に完全に又はほぼ完全に可溶性のポリマーを含むことを意図する。一般に、ポリマーの溶解速度がフォトレジスト層の溶解速度に対して最も強く影響を及ぼすので、したがって、実質的に不溶性のポリマーはそのポリマーを含むフォトレジストを実質的に不溶性にすることができる。実質的に不溶性のフォトレジストは、溶媒又は水性塩基中において約0.2ナノメートル/秒(nm/s)未満の溶解速度を有し、一方、実質的に可溶性のフォトレジストは、溶媒又は水性塩基中において約5nm/sよりも大きい溶解速度を有する。光酸発生剤、クエンチャ及び他の添加剤も、最終フォトレジスト層の溶解速度を変えることができる。]
[0016] 第3の反復単位は、アルキルアルコールのような水酸基、カルボン酸、又はその組み合わせを含むことができ、例えば、




であり、例えば以下の例




のような状態で含むことができる。]
[0017] ポリマー構造は、第4の反復単位を更に含むことができる。第4の反復単位は、現像プロセスの間、フォトレジスト像を安定化させるような立体構造とすることができ、この第4の反復単位は、水性現像剤に対するある程度の溶解度を有することができ、スルホンアミド、フッ化スルホンアミド、フルオロアルコール、ジカルボキシイミド、N−ヒドロキシジカルボキシイミド、フェノール、ナフトール、アミノ及びイミノ基から成る群より選択される部分を含むことができる。第4の反復単位の例としては、




が挙げられる。]
[0018] 第4の反復単位を含むレジストポリマーの例としては、




が挙げられる。]
[0019] 第4の反復単位は、MAdMA、EtAdMA、MCpMA、ECpMA、及びECoMAのような第2の反復単位として上で記載した構造を含むことができるので、ポリマー構造は、少なくとも2つの異なる第三級エステル部分を含む2つの異なる反復単位を含むことになる。二つのエステル基の脱保護速度の違いにより、レジスト組成物から生成される像の安定性を向上させることができる。第4の反復単位を有し、かつ少なくとも2つの異なる第三級エステル部分を含むポリマーの例としては、




が挙げられる。]
[0020] フォトレジストのポリマーは、2つ又はそれ以上の上記のポリマーのブレンドのような、2つ又はそれ以上のポリマーのポリマー・ブレンドを含むことができる。]
[0021] フォトレジストは更に熱塩基発生剤を含むことができ、熱塩基発生剤は、第1の温度Tより高い温度で塩基を発生することができる。Tは、約140℃又はそれより高い温度、例えば、約140℃から約260℃の間の温度である。熱塩基発生剤は、アミド、スルホンアミド、イミド、イミン、O−アシルオキシム、ベンゾイルオキシカルボニル誘導体、第四級アンモニウム塩、及びニフェジピンのような基を有する化合物を含むことができ、その例としては、o−{(β−(ジメチルアミノ)エチル)アミノカルボニル}安息香酸、o−{(γ−(ジメチルアミノ)プロピル)アミノカルボニル}安息香酸、2,5−ビス{(β−(ジメチルアミノ)エチル)アミノカルボニル}テレフタル酸、2,5−ビス{(γ−(ジメチルアミノ)プロピル)アミノカルボニル}テレフタル酸、2,4−ビス{(β−(ジメチルアミノ)エチル)アミノカルボニル}イソフタル酸、及び2,4−ビス{(γ−(ジメチルアミノ)プロピル)アミノカルボニル}イソフタル酸を挙げることができる。]
[0022] 1つの実施形態において、熱塩基発生剤は、少なくとも1つのカルバミン酸エステル部分を含むことができる。好ましい熱塩基発生剤としては、




のような、カルバミン酸フルオレニルメチル、カルバミン酸フェニルスルホニルエチル、及びカルバミン酸3−ニトロペンタン−2−イルが挙げられ、式中、それぞれのR1又はR2は、独立して、水素原子、直鎖アルキル、分枝アルキル、シクロアルキル、ハロゲン化直鎖アルキル、ハロゲン化分枝アルキル、ハロゲン化シクロアルキル、アリール、ハロゲン化アリール、及びその組み合わせから成る群より選択され、かつ、R4は水素又はアルキルとすることができる。ハロゲン化部分については、ハロゲンは、好ましくはフッ素、塩素、及び臭素より選択され。例えば、それぞれのR1又はR2は、独立して、フッ化直鎖アルキル、フッ化分枝アルキル、フッ化シクロアルキル、アリール、フッ化アリール、及びその組み合わせから成る群より選択することができる。]
[0023] 上記の熱塩基発生剤は連結して二量体構造を形成することができ、そのような連結により、生成される塩基の揮発性を防止し又は低減させることができる。熱塩基発生剤の二量体形態のいくつかの例としては、




が挙げられ、式中、それぞれのR1またはR2は、独立して、水素原子、直鎖アルキル、分枝アルキル、シクロアルキル、ハロゲン化直鎖アルキル、ハロゲン化分枝アルキル、ハロゲン化シクロアルキル、アリール、ハロゲン化アリール、及びその組み合わせから成る群より選択され、R3は、直鎖アルキル、分枝アルキル、シクロアルキル、ハロゲン化直鎖アルキル、ハロゲン化分枝アルキル、ハロゲン化シクロアルキル、アリール、ハロゲン化アリール、及びその組み合わせから成る群より選択され、かつ、R4は、水素又はアルキルとすることができる。ハロゲン化部分については、ハロゲンは、好ましくはフッ素、塩素、及び臭素より選択される。例えば、それぞれのR1又はR2は、独立して、フッ化直鎖アルキル、フッ化分枝アルキル、フッ化シクロアルキル、アリール、フッ化アリール、及びその組み合わせから成る群より選択することができ、R3は、フッ化直鎖アルキル、フッ化分枝アルキル、フッ化シクロアルキル、アリール、フッ化アリール、及びその組み合わせから成る群より選択される。]
[0024] カルバミン酸エステル部分を含む熱塩基発生剤のいくつかの特定の例としては、




が挙げられる。]
[0025] 最も好ましい熱塩基発生剤は、カルバミン酸フルオレニルメチル、特に220℃未満、好ましくは200℃未満の熱分解温度(Td)を有するカルバミン酸フルオレニルメチルである。カルバミン酸フルオレニルメチルは、通常、他の熱塩基発生剤より低いTdを有し。その結果として、約140℃から約260℃の間の範囲での温度における現像後ベーキングの間に他の熱塩基発生剤よりも多くの塩基を発生させる。好ましい現像後ベーキング温度は、約150℃から約220℃の間である。他のカルバミン酸エステルと比較して低いカルバミン酸フルオレニルメチルのTdは、以下に示される1,6−ビス[9−フルオレニルメトキシ]カルボニルアミノ]ヘキサン




のTdが175℃であり、以下に示される1,6−ビス[2−ニトロベンジルオキシ]カルボニルアミノ]ヘキサン




の227℃のTd、及び以下に示されるN,N’−ビス[[1−(3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチルエトキシ]カルボニル]ヘキサン−1,6−ジアミン




の206℃のTdと比較して、比較的低いことから示される。]
[0026] その他の例として、以下に示されるN−9H−フルオレン−9−イルメトキシカルボニル−4−ピペリジン




は、105℃の第1のTd及び160℃の第2のTdを有し、一方、以下のN−[[1−(3,5−ジメトキシフェニル)−1−メチルエトキシ]カルボニル]ピペリジン




は、193℃のTdを有する。]
[0027] 上記の好ましい熱塩基発生剤は通常、一般に用いられる193nm及び248nmの光源のような光放射源に対する感受性がない。従って、レジスト配合におけるこれらの塩基発生剤の添加量は、レジストのベーキング温度が熱塩基発生剤の熱分解温度より高くない限り、一般的にリソグラフィ線量に対して重要な影響を与えない。]
[0028] その他の実施形態において、フォトレジストは、フォトレジストを上記の第1の温度Tよりも高い温度に供して、フォトレジスト膜がそれ自体のキャスト溶媒に対して不溶性となるようにベーキングした後の、塩基触媒的架橋結合のためのエポキシド部分又はウレタン部分を含むことができる。フォトレジストは、塩基触媒的イミド化のためのアミド酸エステル部分、又は塩基触媒的脱炭酸のためのペンダントカルボキシル部分、又はクネーフェナーゲル反応での塩基触媒的架橋のためのカルボニル部分(アルデヒド部分及びケトン部分)及び活性メチレン部分を含むこともできる。]
[0029] フォトレジストは更に、放射線で露光されると酸を放出又は発生することができる光感応性酸発生剤(PAG)を含むことができる。PAGとしては、例えば、(トリフルオロ−メチルスルホニルオキシ)−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−エン−2,3−ジカルボキシイミド(MDT)、N−ヒドロキシ−ナフタルイミド(DDSN)、オニウム塩、芳香族ジアゾニウム塩、スルホニウム塩、ジアリールヨードニウム塩、N−ヒドロキシアミドのスルホン酸エステル、イミド、又はその組み合わせが挙げられる。]
[0030] フォトレジストはさらに界面活性剤を含むことができる。界面活性剤は、コーティングの均一性を改善するために用いることができ、イオン性、非イオン性、モノマー性、オリゴマー性、及びポリマー性の種、又はその組み合わせを含むことができる。可能な界面活性剤の例としては、ミネソタ州セントポールの3M Companyから入手可能なFLUORADシリーズのようなフッ素含有界面活性剤、及び米国コネチカット州DanburyのUnion Carbide Corporatioから入手可能なSILWETシリーズのようなシロキサン含有界面活性剤が挙げられる。]
[0031] フォトレジストは、フォトレジストが基板表面に均一に塗布されて欠陥のないコーティングをもたらすことができるように、他の成分を溶解させるキャスト溶媒を含んでいてもよい。フォトレジストが多層の像形成プロセスに用いられる場合、像形成層において用いられる溶媒は下層の材料に対する溶媒であってはならず、さもなければ、望まない混合が生じ得る。適切なキャスト溶媒の例としては、エーテル、グリコールエーテル、芳香族炭化水素、ケトン、エステル、乳酸エチル、γ−ブチロラクトン、シクロヘキサノン、エトキシエチルプロピオネート(EEP)(ethoxyethylpropionate)、EEPとγ−ブチロラクトン(GBL)との組み合わせ、及びプロピレングリコールメチルエーテルアセタート(PGMEA)を挙げることができる。本発明は、いずれかの特定の溶媒の選択に限定されない。]
[0032] フォトレジストは、塩基クエンチャ、増感剤又は当該分野で公知の他の添加剤(expedients)を含んでいてもよい。本明細書に記載のフォトレジストの組成物は、これらの添加剤のいずれかの特定の選択に限定されるものではなく、塩基クエンチャは、脂肪族アミン、芳香族アミン、カルボキシラート、水酸化物、又はその組み合わせを含むことができる。例えば、塩基クエンチャとしては、ジメチルアミノピリジン、7−ジエチルアミノ−4−メチルクマリン(クマリン1)、第三級アミン、立体障害ジアミン及びグアニジン塩基、例えば1,8−ビス(ジメチルアミノ)ナフタレン(PROTON SPONGE)、ベルベリン、又は高分子アミン、例えば、BASFから市販されているPLURONIC又はTETRONICシリーズを挙げることができる。PAGがオニウム塩の場合、水酸化テトラアルキルアンモニウム又は水酸化セチルトリメチルアンモニウムを塩基クエンチャとして用いることができる。]
[0033] フォトレジスト組成物は種々の成分のいずれの特定の割合にも限定されない。フォトレジスト組成物は、組成物の総重量に基づき約1重量%(wt%)乃至約30wt%、例えば、約2wt%乃至約15wt%のポリマーを含むことができる。フォトレジスト組成物は、組成物中のポリマーの重量に基づいて約0.1wt%乃至約30wt%、例えば、約0.1wt%乃至約20wt%の熱塩基発生剤を含むことができる。フォトレジスト組成物は、組成物中のポリマーの重量に基づいて約0.5wt%乃至約20wt%、例えば、約0.5wt%乃至約10wt%の光酸発生剤を含むことができる。フォトレジスト組成物は、組成物の総重量に基づいて約70wt%乃至約99wt%、例えば、約85wt%乃至約98wt%の溶媒を含むことができる。フォトレジスト組成物は更に、組成物中のポリマーの総重量に基づいて約0.1wt%乃至約1.0wt%の塩基クエンチャを含むことができる。フォトレジスト組成物は更に、組成物中のポリマーの総重量に基づいて約0.001wt%乃至約0.1wt%の界面活性剤を含むことができる。]
[0034] フォトレジストは更に、上記のように界面活性剤及び/又は塩基クエンチャを含むことができる。膜は、スピンコーティング、スプレーコーティング、浸せきコーティング、ドクターブレード、ロールコーティングなどのようなプロセスによって形成することができ、これらのプロセスは、本発明の方法に従って、独立して又はその組み合わせで用いることができる。基板は、IUPACの第4族、第6族、第11族、第12族、第13族、第14族、及び第15族元素、プラスチック材料、二酸化シリコン、ガラス、溶融シリカ、雲母、セラミック、前述の基板上に堆積された金属、その組み合わせなどの1つ又は複数の材料を含むことができる。基板は、異なった材料のスタック又は積層を含むことができる。三層手法に用いられる基板の場合、比較的厚い有機の下層と薄いSi含有中間層とが存在することができ、Si含有層は、化学気相成長シリコン酸化膜又はスピンコートされたシルセスキオキサン・ポリマー膜のいずれかとすることができる。例えば、基板は、半導体製造において用いられるような既製のシリコンウェハ基板を含むことができる。本明細書において記載された膜及び層は、基板の表面上に配置されてもよく又は基板と一体に接合されてもよい。]
[0035] ステップ115において、膜は、放射線又は粒子線源を用いて、第1のマスクを通してパターン状に像形成され、第1の膜の少なくとも1つの領域が放射線又は粒子線に露光し、その結果として光感応性酸発生剤が膜の少なくとも1つの露光領域において酸触媒が発生し、レジストの露光領域を実質的に現像剤に可溶性にする。化学増幅型レジスト系の場合、ベーキングによりポリマー中の酸不安定基を脱保護することができ、酸触媒による増幅プロセスによって塩基可溶性基が再生されるので、そのため、ベーキングによって、レジストの露光領域が実質的に現像剤に可溶性になる。]
[0036] 図2は、上記の膜及び基板のような、基板200上に配置された膜205の図である。図3は、図1のステップ115について説明したような図2の膜の、パターン状の像形成の図であり、放射線又は粒子線源210が、パターンマスク215を通して、基板200上に配置された膜205の上に放射線又は高エネルギー粒子を投影する。マスクは、実質的に放射線に対して不透明であるか又は高エネルギー粒子不透過性であるマスク区画225と、実質的に放射線に対して透明であるか又は高エネルギー粒子透過性である非マスク区画220とのパターンを有することができる。非マスク区画220を通過した放射線又は粒子は、膜205に伝達され、膜205の露光領域230内に吸収され、放射線又は粒子は、膜205の露光領域230内で酸触媒の生成を誘起することができる。膜205の非露光領域232は、酸触媒を生成することができない。] 図1 図2 図3
[0037] 放射線又は高エネルギー粒子への露光により、露光領域230を現像剤に対して可溶性とすることができる。本発明のフォトレジストを、おおよそ436ナノメートル(nm)及び365nmの波長などの紫外線(UV)、おおよそ257nm、248nm、193nm、及び157nmの波長などの遠紫外線(DUV)、おおよそ4nm乃至おおよそ70nm、例えばおおよそ13nmなどの波長の極端紫外線(EUV)、X線、その組み合わせなどのような放射線を用いてパターン状に像形成することができる。313nm、334nm、405nm、及び126nmなどのような種々の波長の放射線を用いることができ、線源は、主として特性水銀輝線又は特性レーザ由来のものとすることができる。高性能リソグラフィのためには、単一波長及び/又は狭帯域の放射線源を用いることができる。もっと厳密ではない条件のためには、広帯域多波長源を用いることができる。本発明のフォトレジスト組成物は、電子線、イオンビーム、その組み合わせなどのような粒子線を用いて、パターン状の像形成を行うことができる。適切な放射線又は粒子線のタイプは、全体としてのフォトレジスト組成物の成分(例えば、分子ガラス組成物(molecular glass composition)、光感応性酸発生剤(PAG)、塩基(又はクエンチャ)、界面活性剤、溶媒などの選択)に応じたものとすることができる。]
[0038] 図1を再度参照すると、ステップ120において、膜を塩基水溶液中で現像し、膜の塩基可溶性の露光領域が膜から除去されて第1の膜の第1のパターン層が形成される。現像剤は有機物ベース又は水ベースとすることができ、例えば、水酸化テトラメチルアンモニウム水溶液のような水性塩基現像剤とすることができる。図4は、図3の塩基可溶性の露光領域230の除去後の図3の膜の図であり、第1のパターン層235が基板200上に残る。] 図1 図3 図4
[0039] 図1を再度参照すると、ステップ125において、第1のパターン層を第1の温度Tよりも高い温度でベーキングする。第1の温度Tは、約140℃、例えば、約140℃から約260℃の間とすることができる。ベーキングの結果として、熱塩基発生剤が第1のパターン層内に塩基を放出する。ベーキングの結果として、第1のパターン層は第1の溶媒に対して実質的に不溶性となる。] 図1
[0040] ステップ130において、ステップ125のベーキング後に、第2の膜が、ステップ120において形成された第1のパターン層上に第2のフォトレジストにより形成される。第2のフォトレジストは、第2のポリマー及び第2の光感応性酸発生剤を含むことができる。第1のポリマー及び第2のポリマーは、同じ組成を有していてもよく又は異なるものでもよい。例えば、第2のポリマーは、上記のようなポリマー、又はフォトレジスト組成物における使用について当該分野で公知のポリマーを含むことができる。図5は、第2のフォトレジストの第2の膜240が第1のパターン層235上に形成された後の、図4の第1のパターン層235の図である。] 図4 図5
[0041] 図1を再度参照すると、ステップ135は、第1のパターン層及び第2の膜を第2のマスクを通して同時にパターン状に像形成することを含む。同時に像形成することで、第2の膜の少なくとも1つの領域を放射線に露光し、その結果として第2の膜の少なくとも1つの露光領域内に第2の酸触媒を生成させることができる。同時に像形成することの結果として第1のパターン層内で生成される酸触媒は、ステップ125のベーキングにおいて放出された塩基により中和されるので、第1のパターン層の一体性は、ステップ135における同時像形成の結果としての劣化から保護される。] 図1
[0042] 図6は、第2のパターンマスク250を通して投影される放射線又は粒子線源245からの放射線又は高エネルギー粒子に同時露光された、図5の層の図である。第1のパターン層235及び第2の膜240を同時に露光することができる。第2のマスクは、実質的に放射線に対して不透明であるか又は高エネルギー粒子不透過性であるマスク区画260と、実質的に放射線に対して透明であるか又は高エネルギー粒子透過性である非マスク区画255とのパターンを有することができる。非マスク区画255を通過した放射線又は粒子は、第2の膜240及び第1のパターン層235の両方に伝達されることができ、第2の膜240の露光領域265及び第1のパターン層の露光領域275に吸収される。放射線又は粒子は、第2の膜240の露光領域265及び第1のパターン層235の露光領域275の両方において、酸触媒の生成を誘起することができる。第2の膜240の露光領域265内の酸触媒は、例えば、それらの露光領域を現像剤に可溶性とすることができる。別の例として、第2の膜240中の酸触媒は、第2の膜240のポリマーを架橋して、第2の膜の露光領域265を現像剤に不溶性とすることができる。第1のパターン層235の露光領域275内で生成された酸触媒は、第1のパターン層235内に存在するステップ125におけるベーキングで生成された塩基により中和される。第2の膜240の非露光領域270及び第1のパターン層235の非露光領域は、酸触媒を生成することができない。] 図5 図6
[0043] 図1を再度参照すると、ステップ140は、第2の膜を現像することを含み、その結果として第2の膜の領域が除去され、第2の膜の第2のパターン層が形成される。例えば、ステップ140における第2の膜の現像は水性塩基中で第2の膜を現像することを含むことができ、この場合、第2の膜の領域の除去は、第2の膜の露光された塩基可溶性領域の除去を含む。別の例として、ステップ140の第2の膜の現像は、第2の膜の架橋した露光領域が現像後に残存し、非露光の非架橋領域が現像剤により除去されるような現像剤中で第2の膜を現像することを含むことができる。図7は、現像後の図6の膜の図であり、この場合は、図6の第2の膜140の露光領域が除去されて第2のパターン層280が残されている。第1のパターン層235は、ステップ140の現像によって実質的に変化しない。] 図1 図6 図7
[0044] 1つの実施形態において、第1の膜のパターン状の像形成の後、かつ第1の膜の現像の前に、第1の膜を約80℃から約150℃の間の温度でベーキングすることができる。]
[0045] 37モル%のMAdMA、16モル%のHAdMA及び47モル%のNLMから成るターポリマー(MAdMA/HAdMA/NLM)を、30重量%(ポリマーに対してのwt%)のGBL、4wt%のTPSN(トリフェニルスルホニウムノナフラート)及び1.2wt%のDFCと共にPGMEA中に溶解して、6.6wt%の固形分を有する溶液を調製した。得られた溶液を0.2ミクロン(μm)フィルタを通してろ過した。このレジストを、底面反射防止コーティング(BARC)であるRohm and Haas AR40Aのおおよそ42nmの厚さのコーティングを有する12インチのシリコンウェハ上にスピンコートした。レジストを約130℃で約60秒間、塗布後ベーキング(PAB)し、ASMLステッパー上で193nm波長光に露光した(0.8NA、0.78σ部分コヒーレント照明)。次いでウェハを約125℃で約60秒間、露光後ベーキング(PEB)した。膜をシングルパドル現像プロセス(single puddle develop process)を用いて約30秒間、0.263NのTMAH(水酸化テトラメチルアンモニウム)現像剤(Moses LakeのAD−10)で現像した。これらのプロセス条件下で、280nmピッチの70nmラインが解像された。次いで、ウェハを約200℃で約90秒間、現像後ベーキング(PDB)した。]
[0046] JSR AM2073Jレジストを上述のウェハ上にスピンコートした。レジストを約110℃で約60秒間PABし、ASMLステッパー上で193nm波長光に露光した(0.8NA、0.78σ部分コヒーレント照明)。露光の際に、70nmラインの同一セットを第1層のレジストの中間にプリントすることができるように、レチクルをシフトした。次いで、ウェハを120°Cで60秒間PEBした。これを、シングルパドル現像プロセスを用いて30秒間、0.263NのTMAH現像剤(Moses LakeのAD−10)で現像した。これらのプロセス条件下で、第2のレジスト由来の70nmラインは、第1のレジスト由来の別の70nmラインの中間にプリントされ、140nmピッチの70nmライン及びスペースを形成した。]
[0047] 37モル%のMAdMA、16モル%のHAdMA及び47モル%のNLMから成るターポリマー(MAdMA/HAdMA/NLM)を、30wt%のGBL、4wt%のTPSN、0.105wt%のbockbim(2−フェニル−1,3−ベンゾジアゾール−1−カルボン酸tert−ブチル)及び0.59wt%のNBC−101(すべてポリマーに対するwt%)と共にPGMEA中に溶解して、4.9wt%の固形分を有する溶液を調製した。得られた溶液を0.2μmフィルタを通してろ過した。このレジストを、Rohm and Haas AR40Aの42nmの厚さのコーティングを有する12インチのシリコンウェハ上にスピンコートした。レジストを約130℃で約60秒間、塗布後ベーキング(PAB)し、ASMLステッパー上で193nmの波長光に露光した(0.93NA、0.85外側σ及び0.6内側σの輪帯照明)。次いでウェハを約125°Cで約60秒間、露光後ベーキング(PEB)した。次いで、コートされたウェハを、シングルパドル現像プロセスを用いて約30秒間、0.263NのTMAH現像剤(Moses LakeのAD−10)で現像した。これらのプロセス条件下で、160nmピッチの80nmラインが解像された。次いで、ウェハを約190℃で約120秒間、現像後ベーキング(PDB)した。]
[0048] この実施例で述べたものと同じレジストの配合物を、その後、上記のコートされ現像されたウェハ上にスピンコートした。レジストを約110℃で約60秒間PABし、ASMLステッパー上で193nmの波長光に露光した(0.93NA、0.85外側σ及び0.6内側σの輪帯照明)。露光の際に、80nmラインの同一セットであるが第1層に対して90°配向したセットを第1層のレジストの上に印刷することができるように、レチクルを90°回転した。次いで、ウェハを約120℃で約60秒間PEBした。次いで、コートされたウェハを、シングルパドル現像プロセスを用いて約30秒間、0.263NのTMAH現像剤(Moses LakeのAD−10)で現像した。これらのプロセス条件下で、第1層のラインと第2層のラインとの間のスペースは、160nmピッチの80nm平方のコンタクトホールとなった。]
[0049] 35モル%のECpMA、15モル%のHAdMA及び50モル%のNLMから成るターポリマー(ECpMA/HAdMA/NLM)を、4wt%のTPSN、0.21wt% bockbim及び0.59wt%のNBC−101(すべてポリマーに対するwt%)と共に70/30wt%のPGMEA/乳酸エチル共溶媒中に溶解し、4.3wt%の固形分を有する溶液を調製した。得られた溶液を0.2μmフィルタを通してろ過した。このレジストを、Rohm and Haas AR40Aの42nmの厚さのコーティングを有する12インチのシリコンウェハ上にスピンコートした。レジストを約130℃で約60秒間、塗布後ベーキング(PAB)して、ASMLステッパー上で193nmの波長光に露光した(1.2NA、0.8外側σ及び0.6内側σの輪帯照明による30°クエーサー照明(Quasar illumination))。次いでウェハを125℃で約60秒間、露光後ベーキング(PEB)した。コートされたウェハを、シングルパドル現像プロセスを用いて約30秒間、0.263NのTMAH現像剤(Moses LakeのAD−10)で現像した。これらのプロセス条件下で、200nmピッチの50nmラインが解像された。次いで、ウェハを約200℃で約90秒間、現像後ベーキング(PDB)した。]
[0050] JSR AM2073Jレジストを、その後、上記のコートされ現像されたウェハ上にスピンコートした。レジストを約110℃で約60秒間PABし、ASMLステッパー上で193nmの波長光に露光した(1.2NA、0.8外側σ及び0.6内側σの輪帯照明による30°クエーサー照明)。露光の際に、50nmラインの同一セットを第1層のレジストの中間にプリントすることができるように、レチクルをシフトした。次いで、ウェハを約120℃で約60秒間PEBした。コートされたウェハを、約30秒間、シングルパドル現像プロセスを用いて0.263NのTMAH現像剤(Moses LakeのAD−10)で現像した。これらのプロセス条件下で、第2のレジスト由来の50nmラインが、第1のレジストの別の50nmラインの中間にプリントされ、100nmピッチの50nmライン及びスペースが形成された。]
[0051] 40モル%のMAdMA、10モル%のMCpMA、15モル%のHAdMA及び35モル%のNLMから成るテトラポリマー(MAdMA/MCpMAHAdMA/NLM)を、4wt%のTPSN、0.21wt%のbockbim及び0.59wt%のNBC−101(すべてポリマーに対するwt%)と共に70/30wt%のPGMEA/乳酸エチル共溶媒中に溶解し、4.3wt%の固形分を有する溶液を調製した。得られた溶液を0.2μmフィルタを通してろ過した。このレジストを、Rohm and Haas AR40Aの42nmの厚さのコーティングを有する12インチのシリコンウェハ上にスピンコートした。レジストを約110℃で約60秒間、塗布後ベーキング(PAB)して、ASMLステッパー上で193nmの波長光に露光した(1.2NA、0.8σ外側σ及び0.6内側σの30°クエーサー照明)。次いでウェハを約120℃で約60秒間、露光後ベーキング(PEB)した。コートされたウェハを、シングルパドル現像プロセスを用いて約30秒間、0.263NのTMAH現像剤(Moses LakeのAD−10)で現像した。これらのプロセス条件下で、140nmピッチの35nmラインが解像された。次いで、ウェハを約200℃で約90秒間、現像後ベーキング(PDB)した。]
[0052] JSR AM2073Jレジストを、その後、上記のコートされ現像されたウェハ上にスピンコートした。レジストを約110℃で約60秒間PABし、ASMLステッパー上で193nmの波長光に露光した(1.2NA、0.8外側σ及び0.6内側σの輪帯照明による30°クエーサー照明)。露光の際に、35nmラインの同一セットを第1の層のレジストの中間にプリントすることができるように、レチクルをシフトした。次いで、ウェハを約120°Cで約60秒間PEBした。これを、シングルパドル現像プロセスを用いて約30秒間、0.263NのTMAH現像剤(Moses LakeのAD−10)で現像した。これらのプロセス条件下で、第2のレジスト由来の35nmラインが、第1のレジスト由来の別の35nmラインの中間にプリントされ、70nmピッチの35nmライン及びスペースが形成された。]
[0053] 35モル%のMAdMA、10モル%のiPrHFAMA、15モル%のHAdMA及び40モル%のNLMから成るテトラポリマー(MAdMA/iPrHFAMA/HAdMA/NLM)を、1.28wt%のGBL、4wt%のTPSN、0.21wt%のbockbim及び0.69wt%のNBC−101(すべてポリマーに対するwt%)と共にPGMEA中に溶解し、4.3wt%の固形分を有する溶液を調製した。得られた溶液を0.2μmフィルタを通してろ過した。このレジストをRohm and Haas AR40Aの42nmの厚さのコーティングを有する12インチのシリコンウェハ上にスピンコートした。レジストを約130℃で約60秒間、塗布後ベーキング(PAB)し、ASMLステッパー上で193nmの波長光に露光した(1.2NA、0.8外側σ及び0.6内側σの輪帯照明による30°クエーサー照明)。次いでウェハを約125℃で約60秒間、露光後ベーキング(PEB)した。次いで、コートされたウェハをシングルパドル現像プロセスを用いて約30秒間、0.263NのTMAH現像剤(Moses LakeのAD−10)で現像した。これらのプロセス条件下で、200nmピッチの50nmラインが解像された。次いで、ウェハを約200℃で約90秒間、現像後ベーキング(PDB)した。]
[0054] JSR AM2073Jレジストを、その後、上記のコートされ現像されたウェハ上にスピンコートした。レジストを約110℃で約60秒間PABし、ASMLステッパー上で193nmの波長光に露光した(1.2NA、0.8外側σ及び0.6内側σの輪帯照明による30°クエーサー照明)。露光の際に、50nmラインの同一セットを第1層レジストの中間にプリントすることができるように、レチクルをシフトした。次いで、ウェハを約120℃で約60秒間PEBした。コートされたウェハを、シングルパドル現像プロセスを用いて約30秒間、0.263NのTMAH現像剤(Moses LakeのAD−10)で現像した。これらのプロセス条件下で、第2のレジスト由来の50nmラインが、第1のレジスト由来の別の50nmラインの中間にプリントされ、100nmピッチの50nmライン及びスペースが形成された。]
[0055] 37モル%のMAdMA、16モル%のHAdMA及び47モル%のNLMから成る75wt%のターポリマーMAdMA/HAdMA/NLM、並びに35モル%のECpMA、15モル%のHAdMA及び50モル%のNLMから成る25wt%のターポリマーECpMA/HAdMA/NLMのポリマー・ブレンドを、4wt%のTPSN、0.21wt%のbockbim及び0.59wt%のNBC−101(すべてのwt%はポリマーの総重量に対してのもの)と共に70/30wt%のPGMEA/乳酸エチル共溶媒中に溶解して、4.3wt%の固形分を有する溶液を調製した。得られた溶液を0.2μmフィルタを通してろ過した。このレジストをRohm and Haas AR40Aの42nmの厚さのコーティングを有する12インチのシリコンウェハ上にスピンコートした。レジストを約130℃で約60秒間、塗布後ベーキング(PAB)し、ASMLステッパー上で193nmの波長光に露光した(1.2NA、0.8外側σ及び0.6内側σの輪帯照明による30°クエーサー照明)。次いで、ウェハを約125℃で約60秒間、露光後ベーキング(PEB)した。これを、シングルパドル現像プロセスを用いて約30秒間、0.263NのTMAH現像剤(Moses LakeのAD−10)で現像した。これらのプロセス条件下で、140nmピッチの35nmラインが解像された。次いで、ウェハを約190℃約90秒間現像後ベーキング(PDB)した。]
[0056] JSR AM2073Jレジストを、その後、上記のコートされ現像されたウェハ上にスピンコートした。レジストを約110℃で約60秒間PABし、ASMLステッパー上で193nmの波長光に露光した(1.2NA、0.8外側σ及び0.6内側σの輪帯照明による30°クエーサー照明)。露光の際に、35nmラインの同一のセットを第1層のレジストの中間にプリントすることができるように、レクチルをシフトした。次いで、ウェハを約120℃で約60秒間PEBした。これを、シングルパドル現像プロセスを用いて約30秒間、0.263NのTMAH現像剤(Moses LakeのAD−10)で現像した。これらのプロセス条件下で、第2のレジスト由来の35nmラインが、第1のレジスト由来の別の35nmラインの中間にプリントされ、70nmピッチの35nmライン及びスペースが形成された。]
[0057] 37モル%のMAdMA、16モル%のHAdMA及び47モル%のNLMから成る90%のターポリマーMAdMA/HAdMA/NLM、並びに35モル%のEtAdMA、10モル%のHAdMA及び55モル%のNLMから成る10%のターポリマーEtAdMA/HAdMA/NLMのポリマー・ブレンドを、4wt%のTPSN、0.21wt%のbockbim及び0.59wt%のNBC−101(すべてのwt%はポリマーの総重量に対してのもの)と共に70/30wt%のPGMEA/シクロヘキサノン共溶媒中に溶解して、4.3wt%の固形分を有する溶液を調製した。得られた溶液を0.2μmフィルタを通してろ過した。このレジストを、Rohm and Haas AR40Aの42nmの厚さのコーティングを有する12インチのシリコンウェハ上にスピンコートした。レジストを約110℃で約60秒間、塗布後ベーキング(PAB)し、ASMLステッパー上で193nmの波長光に露光した(1.2NA、0.85外側σ及び0.6内側σの輪帯照明を用いた30°クエーサー照明)。次いで、ウェハを約120℃で約60秒間、露光後ベーキング(PEB)した。次いで、コートされたウェハを、シングルパドル現像プロセスを用いて約30秒間、0.263NのTMAH現像剤(Moses LakeのAD−10)で現像した。これらのプロセス条件下で、140nmピッチの35nmラインが解像された。次いで、ウェハを約200℃で約90秒間現像後ベーキング(PDB)した。]
[0058] JSR AM2073Jレジストを、上記のコートされ現像されたウェハ上にスピンコートした。レジストを約110℃で約60秒間PABし、ASMLステッパー上で193nmの波長光に露光した(1.2NA、0.85外側σ及び0.6内側σの輪帯照明による30°クエーサー照明)。露光の際に、35nmラインの同一セットを第1層のレジストの中間にプリントすることができるように、レチクルをシフトした。次いで、ウェハを約120℃で約60秒間PEBした。コートされたウェハを、シングルパドル現像プロセスを用いて約30秒間、0.263NのTMAH現像剤(Moses LakeのAD−10)で現像した。これらのプロセス条件下で、第2のレジスト由来の35nmラインが、第1のレジスト由来の別の35nmラインの中間にプリントされ、70nmピッチの35nmライン及びスペースが形成された。]
[0059] N−9H−フルオレン−9−イルメトキシカルボニル−4−ピペリジン(FCP)の合成
50mLの塩化メチレン中のクロロ蟻酸9−フルオレニルメチル(2.58g、10mmol)にピペリジン(1.7g、20mmol)を0℃にて滴下した。得られた混合物0℃にて1時間を撹拌し、その後、室温で終夜撹拌した。次いで、混合物をセライト(Celite)を通してろ過し、50mLの塩化メチレンで洗浄した。得られた有機層を100mLの水、100mLの5%HCl水溶液、及び100mLの飽和食塩水で続けて洗浄した。有機層をMgSO4で乾燥させ、溶媒をエバポレーションして除去した。最終生成物を真空下で乾燥させて、2.3グラムの生成物を白色結晶として得た(75%)。1HNMR:7.80(2H,d,7.6Hz),7.62(2H,d,7.2Hz),7.43(2H,t,7.6Hz),7.34(2H,t,7.2Hz),4.42(2H,d,6.8Hz),4.30(1H,t,7.2Hz),3.48(4H,t,5.6H),1.68−1.51(6H,br)。]
[0060] 1,3−ビス(N−9H−フルオレン−9−イルメトキシカルボニル−4−ピペリジル)プロパン(DFC)の合成
50mLの塩化メチレン中のクロロ蟻酸9−フルオレニルメチル(2.58g、10mmol)に1,3−ジ−ピペリジルプロパン(2.1g、10mmol)を0℃にて滴下した。得られた混合物を0℃にて1時間撹拌し、その後、室温で終夜撹拌した。次いで、混合物をセライトを通してろ過し、50mLの塩化メチレンで洗浄した。得られた有機層を100mLの水、100mLの5%HCl水溶液、及び100mLの飽和食塩水で続けて洗浄した。有機層をMgSO4で乾燥させ、溶媒をエバポレーションして除去した。最終生成物をエタノールで再結晶し、真空下で乾燥さて、2.0グラムの生成物を白色結晶として(60%)得た。1HNMR:7.80(4H,d,7.2Hz),7.62(4H,d,7.6Hz),7.43(4H,t,7.6Hz),7.34(4H,t,7.2Hz),4.44(4H,d,6.0Hz),4.28(2H,t,7.2Hz),4.25−4.04(4H,br),2.90−2.70(4H,br),1.71(4H,br),1.50−1.30(4H,br),1.30−1.20(4H,br),1.20−1.00(4H,br)。]
[0061] PGMEA溶媒中に溶解した、40モル%のMAdMA、10モル%のMCpMA、15モル%のHAdMA及び35モル%のNLMから成るテトラポリマー(MAdMA/MCpMAHAdMA/NLM)を用いて、(1)7wt%BPIN、0.6wt%のbockbim及び0.7wt%のNBC−101(すべてポリマーに対するwt%)と共に配合して、2.5wt%の固形分を有する溶液を作成してレジストAを形成し、(2)7wt%のBPIN、0.6wt%のbockbim及び1.7wt%のDFC(すべてポリマーに対するwt%)と共に配合して2.5wt%の固形分を有する溶液を作成してレジストBを形成し、(3)7wt%のBPIN、0.6wt%のbockbim及び4.6wt%のDFC(すべてポリマーに対するwt%)と共に配合して、2.5wt%の固形分を有する溶液を作成してレジストCを形成した。得られた溶液を0.2μmのフィルタを通してろ過した。レジストを、Shin Etsu SHA940の35nmの厚さのコーティング及びJSR HM8006の135nmの厚さのコーティングを有する12インチのシリコンウェハ上にスピンコートした。レジストを約110℃で約60秒間、塗布後ベーキング(PAB)し、ASMLステッパー上で193nmの波長光に露光した(1.2NA、0.72外側σ及び0.587内側σの90°二重極照明)。次いで、ウェハを約130℃で約60秒間露光後ベーキング(PEB)した。次いで、ウェハを、シングルパドル現像プロセスを用いて約30秒間、0.263NのTMAH現像剤(Moses LakeのAD−10)で現像した。これらのプロセス条件下で、130nmピッチの32.5nmラインが解像された。次いで、ウェハを約200°Cで約90秒間現像後ベーキング(PDB)した。]
[0062] 次に、JSR AM2073Jレジストを、上記のコートされ現像されたウェハ上にスピンコートした。レジストを約110℃で約60秒間PABし、ASMLステッパー上で193nmの波長光に露光した(1.2NA、0.72外側σ及び0.587内側σの90°二重極照明)。露光の際に、32.5nmラインの同一セットを第1層のレジストの中間にプリントすることができるように、レチクルをシフトした。次いで、ウェハを約120°Cで約60秒間PEBした。シングルパドル現像プロセスを用いて約30秒間、0.263NのTMAH現像剤(Moses LakeのAD−10)で現像した。]
[0063] これらのプロセス条件下で、第2のレジスト由来の32.5nmラインが、第1のレジスト由来の別の32.5nmラインの中間にプリントされ、レジストB及びCについては65nmピッチの32.5nmライン及びスペースが形成された。レジストAについて、第2層のラインは持ちこたえたが、第1の層のラインは消失した。熱分解開始温度は、NBC−101及びDFCについて、それぞれ203°C、及び165°Cより低い温度である。200°CのPDB温度において、DFCのみが熱塩基を放出し、その結果としてレジストB及びCに対しては減感(de-sensitization)効果がもたらされるが、レジストAに対してはもたらされない。レジストB及びレジストCについてのサイズに対する線量は、DFCの量にかかわらず同一である。]
実施例

[0064] 本発明の実施形態の前述の記載は、例示及び説明の目的のために提示されたものである。これは、網羅的であること、又は本発明を開示されたそのままの形態に限定することを意図するものではなく、明らかに、多くの改変及び変形が可能である。当業者に自明であり得るそのような改変及び変化は、本発明の範囲内に含まれることが意図される。]
[0065] 200:基盤
205:第1の膜
210、245:放射線または粒子線源
215:第1のパターンマスク
220、255:非マスク区画
225、260:マスク区画
230、265、275:露光領域
232、270、237:非露光領域
235:第1のパターン層
240:第2の膜
250:第2のパターンマスク
280:第2のパターン層]
权利要求:

請求項1
ラクトン部分を含む第1の反復単位を含むポリマーであって、第1の溶媒に実質的に可溶性であり、前記ポリマーを140℃又はそれより高い第1の温度に加熱した後は前記第1の溶媒に実質的に不溶性となる性質を有するポリマーと、第2の温度より高い温度に加熱すると塩基を放出することが可能な熱塩基発生剤と、放射線に露光されると酸を放出することが可能な光感応性酸発生剤とを含む、レジスト組成物。
請求項2
前記熱塩基発生剤が、少なくとも1つのカルバミン酸エステル部分を含む、請求項1に記載のレジスト組成物。
請求項3
前記熱塩基発生剤が、構造(i)及び構造(i)の二量体(ii)から成る群より選択され、式中、それぞれのR1又はR2は、独立して、水素原子、直鎖アルキル、分枝アルキル、シクロアルキル、ハロゲン化直鎖アルキル、ハロゲン化分枝アルキル、ハロゲン化シクロアルキル、アリール、ハロゲン化アリール、及びその組み合わせから成る群より選択される、請求項2に記載のレジスト組成物。
請求項4
前記熱塩基発生剤が、アミド、スルホンアミド、イミド、イミン、O−アシルオキシム、ベンゾイルオキシカルボニル誘導体、第四級アンモニウム塩、及びニフェジピンから成る群より選択される化合物を含む、請求項1に記載のレジスト組成物。
請求項5
前記熱塩基発生剤が、o−{(β−(ジメチルアミノ)エチル)アミノカルボニル}安息香酸、o−{(γ−(ジメチルアミノ)プロピル)アミノカルボニル}安息香酸、2,5−ビス{(β−(ジメチルアミノ)エチル)アミノカルボニル}テレフタル酸、2,5−ビス{(γ−(ジメチルアミノ)プロピル)アミノカルボニル}テレフタル酸、2,4−ビス{(β−(ジメチルアミノ)エチル)アミノカルボニル}イソフタル酸、及び2,4−ビス{(γ−(ジメチルアミノ)プロピル)アミノカルボニル}イソフタル酸から成る群より選択される、請求項4に記載のレジスト組成物。
請求項6
前記第1の反復単位が、から成る群より選択される、請求項1のレジスト組成物。
請求項7
前記ポリマーが、少なくとも1つの酸不安定部分を有する第2の反復単位を更に含む、請求項1に記載のレジスト組成物。
請求項8
前記少なくとも1つの酸不安定部分が、少なくとも1つの第三級エステル部分を含む、請求項7に記載のレジスト組成物。
請求項9
前記少なくとも1つの第三級エステル部分が、メチルアダマンタンのエステル、エチルアダマンタンのエステル、メチルシクロペンタンのエステル、エチルシクロペンタンのエステル、メチルシクロヘキサンのエステル、エチルシクロヘキサンのエステル、メチルシクロヘプタンのエステル、エチルシクロヘプタンのエステル、メチルシクロオクタンのエステル、エチルシクロオクタンのエステル、及びt−ブチルのエステル基から成る群より選択される、請求項8に記載のレジスト組成物。
請求項10
前記ポリマーが、アルキルアルコール基及びカルボン酸基から成る基より選択される部分を有する第3の反復単位を更に含む、請求項7に記載のレジスト組成物。
請求項11
前記ポリマーが、スルホンアミド、フッ化スルホンアミド、フルオロアルコール、ジカルボキシイミド、N−ヒドロキシジカルボキシイミド、フェノール、ナフトール、アミノ及びイミノ基から成る群より選択される部分を有する第4の反復単位を更に含む、請求項10に記載のレジスト組成物。
請求項12
基板上に第1のフォトレジストの第1の膜を形成するステップであって、前記第1のフォトレジストが、第1のポリマーと、第1の温度より高い温度で塩基を放出することが可能な熱塩基発生剤と、放射線に露光されると酸を発生することが可能な第1の光感応性酸発生剤と、第1の溶媒とを含み、前記第1のフォトレジストが、前記溶媒に実質的に可溶性であり、かつ前記第1のフォトレジストを第2の温度より高い温度に加熱した後は前記溶媒に実質的に不溶性となる性質を有する、ステップと、第1のマスクを通して前記第1の膜をパターン状に像形成するステップであって、前記像形成が、前記第1の膜の少なくとも1つの領域を放射線に露光し、その結果として前記第1の膜の前記少なくとも1つの露光領域において第1の酸触媒を生成させることを含む、ステップと、前記像形成後に水性塩基中で前記第1の膜を現像するステップであって、その結果として前記第1の膜の塩基可溶性の露光領域が除去され、前記第1の膜の第1のパターン層が形成される、ステップと、前記第1のパターン層を前記第1の温度より高くかつ前記第2の温度より高い温度でベーキングするステップであって、前記ベーキングの結果として前記第1の熱塩基発生剤が前記第1のパターン層内に塩基を放出し、かつ、前記ベーキングの結果として前記第1のパターン層が前記第1の溶媒に実質的に不溶性となる、ステップとを含む方法。
請求項13
前記ベーキング後に前記第1のパターン層上に第2のフォトレジストの第2の膜を形成するステップであって、前記第2のフォトレジストが第2のポリマー及び第2の光感応性酸発生剤を含む、ステップと、第2のマスクを通して、前記第1のパターン層及び前記第2の膜を同時にパターン状に像形成するステップであって、前記同時に像形成することが、前記第2の膜の少なくとも1つの領域を放射線に露光し、その結果として前記第2の膜の前記少なくとも1つの露光領域において第2の酸触媒が生成し、前記第1のパターン層において酸触媒が生成され、前記塩基が前記第1のパターン層における前記酸触媒を中和する、ステップと、前記第2の膜を現像するステップであって、その結果として前記第2の膜の領域が除去され、前記第2の膜の第2のパターン層が形成される、ステップとを更に含む、請求項12に記載の方法。
請求項14
前記第1の膜をパターン状に像形成する前記ステップ後、かつ前記第1の膜を現像する前記ステップ前に、前記第1の膜を80℃から150℃の間の第3の温度でベーキングするステップを更に含む、請求項12に記載の方法。
請求項15
前記第1の温度及び前記第2の温度が、それぞれ独立して140℃から260℃の間である、請求項12に記載の方法。
請求項16
前記第1のポリマーと前記第2のポリマーとが異なる、請求項13に記載の方法。
請求項17
前記第2の膜を現像する前記ステップが、前記第2の膜を水性塩基中で現像することを含み、前記第2の膜の領域を除去することが、前記第2の膜の露光された塩基可溶性領域を除去することを含む、請求項13に記載の方法。
請求項18
前記熱塩基発生剤が少なくとも1つのカルバミン酸エステル部分を含む、請求項12に記載の方法。
請求項19
前記熱塩基発生剤が、構造(i)及び構造(i)の二量体(ii)から成る群より選択され、式中、それぞれのR1又はR2は、独立して水素原子、直鎖アルキル、分枝アルキル、シクロアルキル、ハロゲン化直鎖アルキル、ハロゲン化分枝アルキル、ハロゲン化シクロアルキル、アリール、ハロゲン化アリール、及びその組み合わせから成る群より選択される、請求項18に記載の方法。
請求項20
前記熱塩基発生剤が、アミド、スルホンアミド、イミド、イミン、O−アシルオキシム、ベンゾイルオキシカルボニル誘導体、第四級アンモニウム塩、及びニフェジピンから成る群より選択される化合物を含む、請求項12に記載の方法。
請求項21
前記第1のポリマーが、から成る群より選択される第1の反復単位を含む、請求項12に記載の方法。
請求項22
前記ポリマーが、少なくとも1つの第三級エステル部分を有する第2の反復単位を更に含み、前記少なくとも1つの第三級エステル部分が、メチルアダマンタンのエステル、エチルアダマンタンのエステル、メチルシクロペンタンのエステル、エチルシクロペンタンのエステル、メチルシクロヘキサンのエステル、エチルシクロヘキサンのエステル、メチルシクロヘプタンのエステル、エチルシクロヘプタンのエステル、メチルシクロオクタンのエステル、エチルシクロオクタンのエステル、及びt−ブチルのエステル基から成る群より選択される、請求項21に記載の方法。
請求項23
前記ポリマーが、少なくとも1つのアルキルアルコール又は少なくとも1つのカルボン酸部分を有する第3の反復単位を更に含む、請求項22に記載の方法。
請求項24
前記第3の反復単位が、から成る群より選択される、請求項23に記載の方法。
請求項25
前記ポリマーが、スルホンアミド、フッ化スルホンアミド、フルオロアルコール、ジカルボキシイミド、N−ヒドロキシジカルボキシイミド、フェノール、ナフトール、アミノ及びイミノ基から成る群より選択される部分を有する第4の反復単位を更に含む、請求項23に記載の方法。
請求項26
ポリマーであって、第1の溶媒に実質的に可溶性であり、かつ前記ポリマーを140℃又はそれより高い第1の温度に加熱した後は、前記第1の溶媒に実質的に不溶性となるポリマーと、構造(i)及び構造(i)の二量体(ii)から成る群より選択され、式中、それぞれのR1又はR2は、独立して水素原子、直鎖アルキル、分枝アルキル、シクロアルキル、ハロゲン化直鎖アルキル、ハロゲン化分枝アルキル、ハロゲン化シクロアルキル、アリール、ハロゲン化アリール、及びその組み合わせから成る群より選択される、熱塩基発生剤と、放射線に露光されると酸を放出することが可能な光感応性酸発生剤とを含む、レジスト組成物。
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